近年、複数の疾患を有する高齢者において多剤投与(ポリファーマシー)による有害事象が問題となっています。この有害事象を回避するためには、不適切な薬剤の投与中止や減薬が必要となります。
このたび薬食研究推進センター長の山田靜雄特任教授らは、高齢者に頻用される薬剤260剤を用いて、薬剤投与中止や減薬のための科学的根拠となる抗コリン負荷スコアを本邦で初めて開発し、第65回日本老年医学会学術集会での「優秀演題賞」受賞をはじめ、以下の老年関連学会で高い評価を得ました。この研究成果は、今後「高齢者の適正な薬物治療ガイドライン」への応用などが期待されています。

news20230720

 

 

 

 

第65回日本老年医学会学術集会・表彰式での山田特任教授(左)

(2022年5月)

●第6回日本老年薬学会学術大会(名古屋市、5月14-15日)
”優秀演題賞” 受賞
演題名:薬剤のムスカリン性受容体結合活性に基づく日本版抗コリン負荷スコアの開発

(2023年6月)

●第12回国際老年病・老年医学会(IAGG)アジア・オセアニア地区国際会議(横浜市、6月12-15日)
“Outstanding Presentation Award” 受賞
演題名:Development of a Pharmacological Evidence-based Anticholinergic Burden Scale for Medications Commonly Used in Older Adults

●第65回日本老年医学会学術集会(横浜市、6月15-18日)
”優秀演題賞” 受賞
演題名:血漿中薬物濃度を考慮した薬理学的エビデンスに基づく薬剤の抗コリン負荷スコアの開発

第12回 IAGG 優秀演題賞日本老年医学会 R5.6.19 優秀演題賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【関連リンク】
日本老年医学会:https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/index.html (外部サイトへリンク)